世界の名馬を日本語で ブログ版 -4ページ目

ダンテ (Dante)

父Nearco 1942年生まれ 英国産

 

1歳時セリに出るも希望落札価格に届かず生産者の持ち馬となる。2歳時ミドルパークS(芝1200m)を2馬身差で制すなど6戦6勝の成績で2歳フリーハンデ首位に上げられたが、2戦2勝の2位コートマーシャルとの差がわずかに1ポンドだったのは、ダンテの主戦場がイングランド北部ヨークシャーのストックトンというローカルな競馬場だったためか。3歳、英2000ギニー(芝1600m)ではコートマーシャルとゴール前で激しく競り合ったものの、クビ差敗れて本命の期待を裏切ったが、それでも人気は揺らぐことなく英ダービー(芝2400m)も1番人気。レースはリオラルゴがペースを作り、やがてミダスが先頭に立つ。外を突いたダンテがこれらをかわして抜け出すとそのまま後続の追撃を許さず、2着マイダスに2馬身差をつけて快勝、3着にコートマーシャルが入った。秋の英セントレジャーを回避し、その後一度も走ることなく引退した。

 

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ダヴォナデール (Davona Dale)

父Best Turn 1976年生まれ 米国産

 

2歳時2戦2勝。3歳、年明け2戦を続けて落とした後3歳牝馬の王道路線を進み、先行策から直線で他馬を振り落とす競馬で8連勝を記録。まずは4月のファンタジーS(G1ダ1700m)でGⅠ初勝利を挙げると、次走ケンタッキーオークス(G1ダ1700m)では不良馬場をものともせず4馬身1/2差の完勝。ブラックアイドスーザンS(G2ダ1700m)を楽勝した後ベルモント競馬場へ場所を移し、エイコーンS(G1ダ1600m)を2馬身1/4差で勝利。続く2戦はレース中盤で早々に勝負を決める独走でマザーグースS(G1ダ1800m)を10馬身、CCAオークス(G1ダ2400m)を8馬身差で制し、ラフィアン以来4年ぶり5頭目のニューヨーク牝馬三冠を達成した。夏のサラトガ開催でアラバマS(G1ダ2000m)に敗れ9連勝ならず、牡馬が相手のトラヴァーズS(G1ダ2000m)ではまったく流れに乗れず連敗を喫したが、この年の最優秀3歳牝馬のタイトルを手にした。

 

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タウィー (Ta Wee)

父Intentionally 1966年生まれ 米国産

 

名馬ドクターファーガーの半妹。スプリンターとして活躍し、3歳時には4月プライオレスS(ダ1200m)から5月のミスウッドフォードS(ダ1200m)7馬身逃げ切り勝ちを含め8月フォールハイウェイトH(ダ1200m)まで5連勝をマーク。11月には牡馬を相手にヴォスバーグH(ダ1400m)を走りアタマ差の接戦を制した。4歳時は牝馬ながら過酷なハンデと戦い、130ポンド(59kg)以上のハンデを背負って7戦を消化、5勝2着2回の好成績を残した。シーズン緒戦コレクションH(ダ1200m)の131ポンド(59.5kg)はまだ序の口、6月には136ポンド(61.5kg)を背負ってリグレットH(ダ1200m)を勝ち、8月には140ポンド(63.5kg)で混合戦フォールハイウェイトH(ダ1200m)に出走、牡馬勢を粉砕した。9月には142ポンド(64.5kg)の極量でインターボローH(ダ1200m)に臨み、29ポンド(13.5kg)も軽い2着ハスティーヒッターに3/4馬身差をつけて快勝した。

 

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ソラリオ (Solario)

父Gainsborough 1922年生まれ 愛国産

 

ゲインズボロー産駒の競走馬としてハイペリオンに次ぐ成績を残した名ステイヤー。2歳時は3戦1勝、ミドルパークS(芝1200m)はピカルーンの2着。3歳、英2000ギニー(芝1600m)、英ダービー(芝2400m)は共にマナの4着。英ダービーではスタートの出遅れも響いた。ソラリオが世代のトップに立ったのはこの後で、手始めにアスコットダービー(芝2400m)で二冠馬マナを撃破、続くプリンセスオブウェールズS(芝2400m)で古馬を一蹴し、更に英セントレジャー(芝2920m)では後続を3馬身差を突き放す強さを見せた。年が明けてもその勢いは止まらず、コロネーションC(芝2400m)では2着ザンボに15馬身差をつける圧勝を決め、単勝2.5倍の一番人気に推されたアスコットGC(芝4000m)では前年の凱旋門賞馬プリオリに3馬身差をつけて快勝した。引退レースとなったジョッキークラブC(芝2800m)は2着入線も進路妨害で最下位降着。

 

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ゼヴ (Zev)

父The Finn 1920年生まれ 米国産

 

2歳時はスプリント戦ばかりを走り12戦5勝。3歳、当時ケンタッキーダービーの前に開催されていたプリークネスS(ダ1800m)で初の中距離戦に挑むも、結果は1着ヴィジルから25馬身以上離れた12着に大敗。しかし、一週間後に行われたケンタッキーダービー(ダ2000m)では15番人気の低評価を覆す1馬身1/2差の逃げ切りを決め、競馬場に同行しなかった馬主と調教師を驚かせた。翌月、ベルモントS(ダ2200m)を制し二冠を達成すると、10月にはこの年の英ダービー馬パピルスをベルモント競馬場に招いて行った英・米ダービー馬によるマッチレース(ダ2400m)に出走、相手を5馬身引き離す完勝で歴史的なマッチレースを制した。11月、今度はチャーチルダウンズ競馬場でインメモリアムを相手に国内3歳馬最強決定戦ともいえるマッチレース(ダ2000m)を行い、審判員による判定の結果、ハナ差で勝利をもぎ取った。

 

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