世界の名馬を日本語で ブログ版 -5ページ目

スワーヴダンサー (Suave Dancer)

父Green Dancer 1988年生まれ 米国産

 

2歳時はダゴア賞(芝1600m)1戦のみで3着。3歳、フェリエール賞(芝2000m)を8馬身差で圧勝し、続くグレフュール賞(G2芝2100m)を4馬身差の快勝。1番人気で臨んだリュパン賞(G1芝2100m)は追い込みが一歩届かず3/4馬身差の2着に惜敗したが、次走仏ダービー(G1芝2400m)では残り200mから唸る末脚を繰り出し、翌年の凱旋門賞馬スボティカを2着に捨てて勝利を飾った。続く愛ダービー(G1芝2400m)で英ダービー馬ジェネラスと対戦するも、余力を残して先行するジェネラスを捕まえることができず3馬身差の2着に完敗。愛チャンピオンS(G1芝2000m)1着の後、凱旋門賞(G1芝2400m)で再びジェネラスと火花を散らし、ハイペースのレース展開のなかで冷静に後方待機。鞍上のC.アスムッセンがジェネラスら先行集団の疲れを見逃さず外へ持ち出して勝負あり。強烈な追い込み抜け出しで2馬身差の快勝を決めた。

 

HP版はこちらからどうぞ

 

 

スルーオゴールド (Slew o'Gold)

父Seattle Slew 1980年生まれ 米国産

 

2歳時3戦2勝。3歳、ウッドメモリアルS(G1ダ1800m)をクビ差で競り勝ち、有力候補としてケンタッキーダービー(G1ダ2000m)に臨むも結果はサニーズヘイローの3着。プリークネスSを回避して出走したピーターパンS(G3ダ1800m)を12馬身差で圧勝し1番人気でベルモントS(G1ダ2400m)を走ったが、4角を回ったところでカヴィアトに抜けられ2着に敗れた。この後、秋のNY三冠と言われた100万ドルのボーナスシリーズに参戦し、ウッドワードS(G1ダ1800m)1着、マールボロCH(G1ダ2000m)クビ差の2着、ジョッキークラブGC(G1ダ2400m)1着と好走。この内容が評価されこの年の最優秀3歳牡馬に選ばれた。翌年、再びこのシリーズに挑み、それぞれ1/2馬身、1馬身3/4、9馬身3/4差で勝利し三冠を達成、100万ドルのボーナスを手にした。引退レースとなった第1回BCクラシック(G1ダ2000m)はワイルドアゲインの2着に惜敗。

 

HP版はこちらからどうぞ

 

 

スーザンズガール (Susan's Girl)

父Quadrangle 1969年生まれ 米国産

 

デビュー3戦目に初勝利し2歳時13戦5勝。3歳、ケンタッキーオークス(ダ1700m)を1馬身、エイコーンS(ダ1600m)を2馬身1/2差で勝利するなど前年から続く連勝を6まで伸ばし、距離の長いCCAオークス(ダ2400m)で3着に敗れるまで13戦連続連体をマークした。秋にはベルディムS(ダ1800m)を制すなどこの年9勝を挙げ最優秀3歳牝馬に選出。4歳、この年から米国ではグレード制が導入され、3月のサンタマルガリータ招待H(G1ダ1800m)でGⅠ初勝利。続くサンタバーバラH(G1ダ2000m)でGⅠを連勝するなど牝馬重賞戦線で活躍しこの年の最優秀古馬牝馬に選ばれたが、翌年2月に左前肢を骨折し戦線離脱。故郷フロリダでのリハビリを経て10月に復帰し現役を続行すると、翌6歳シーズンにはGⅠを4勝して2度目の最優秀古馬牝馬を獲得。通算125万1668ドルを稼ぎ、米国調教馬として初の100万ドル牝馬となった。

 

HP版はこちらからどうぞ

 

 

スーヴラン (Souverain)

父Maravedis 1943年生まれ 仏国産

 

2歳時1戦1勝。3歳、ギシュ賞(芝2000m)3着の後ジャンプラ賞(芝2000m)を快勝、続くオカール賞(芝2400m)は3着に敗れた。長距離戦でこそ能力を発揮し、仏ダービーは未出走。パリ大賞(芝3000m)でリュパン賞や仏ダービーなど3歳牡馬戦で4勝を挙げているプランスシュヴァリエと対決しハナ差で勝利をもぎ取った。二頭の対決は秋のロイヤルオーク賞(芝3100m)で再現され、この時もスーヴレンが3/4馬身差の接戦を制した。10月には英国アスコット競馬場に新設された高額賞金レース、キングジョージⅥS(芝3200m)に参戦し5馬身差の圧勝、英ダービー馬エアボーン、愛ダービー馬ブライトニュースらを全く寄せ付けなかった。4歳、仏国長距離の主要戦カドラン賞(芝4000m)はマルシュアースに敗れたが、6月に再び渡英して臨んだアスコットGC(芝4000m)は4馬身1/2差の完勝。英国にフランス馬旋風を巻き起こした。

 

HP版はこちらからどうぞ

 

 

ジルザル (Zilzal)

父Nureyev 1986年生まれ 米国産

 

クラシックもすでに幕を開けた3歳5月末、未勝利戦(芝1400m)を10馬身差で圧勝し遅めのデビューを飾ると、続くジャージーS(G3芝1400m)で早くも重賞馬の仲間入りをし、10日後のクリテリオンS(G3芝1400m)ではラシアンボンドを5馬身ちぎって快勝した。7月のサセックスS(G1芝1600m)で初のGⅠ戦に臨み、3番手抜け出しから1分36秒77のレコードタイムを叩き出して2着以下に3馬身差の完勝、古馬の強豪ウォーニングや愛2000ギニー馬シャーディー、英2000ギニー4着のマークオブディスティンクションらを圧倒した。9月のクイーンエリザベスⅡS(G1芝1600m)では、ここまで7連勝中でGⅠを2勝している仏国の名マイラー、ポリッシュプレシデントの追撃を受けるもゴール前で楽に振り切る3馬身差の快勝、欧州マイル王の座を確実なものにしたが、引退レースとなった米国BCマイル(G1芝1600m)では6着に沈んだ。

 

HP版はこちらからどうぞ