世界の名馬を日本語で ブログ版 -125ページ目

アレフランセ (Allez France)

1970~1989 牝 鹿毛 米国産

Sea Bird

栗 1962

Dan Cupid Native Dancer
Vixenette
Sicalade Sicambre
Marmelade

Priceless Gem

黒鹿 1963

Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Searching War Admiral
Big Hurry

 

仏、英、米で21戦13勝 (GⅠ8勝

主な勝ち鞍:凱旋門賞GⅠ、フランス・オークスGⅠ、ヴェルメイユ賞GⅠ、ガネー賞GⅠ(2回)、イスパーン賞GⅠ

 

米国の優秀な牝系から生まれた“ロンシャンの女王”。2歳クリテリウム・デ・プーリッシェ(後のマルセル・ブサック賞、G1芝1600m)では、直線で15馬身先を走っていたケルランドを怒濤の追い込みで抜き去り、さらに2馬身引き離して圧勝。3歳仏1000ギニー(G1芝1600m)を派手な追い込みで楽勝するとその名声は英国まで轟き、なんと英ダービーの前評判で1番人気に。牡馬相手のリュパン賞(G1芝2100m)で7着に敗れ英ダービー出走を断念するも、ディアンヌ賞(仏オークス、G1芝2100m)では従来の記録を3秒近く縮める2分10秒3のレコード・タイムで快勝した。期待されたその年の凱旋門賞(G1芝2400m)はラインゴールドを捕らえ切れず2着に敗れたが、翌年4戦不敗で臨んだ凱旋門賞では最後方から早めに抜け出すと、後から詰め寄って来るコムテスドロワルを頭差抑えて悲願を達成した。

 

参考文献:

『伝説の名馬3』 p.259-270

『世界名馬ファイル』 p.90-93,p.100(ダーリア)

イクスターミネイター (Exterminator)

 

 ⇒⇒⇒エクスターミネーター

 

イージーゴアー (Easy Goer)

1986~1994 牡 栗毛 米国産

Alydar

栗 1975

Raise a Native Native Dancer
Raise You
Sweet Tooth On-and-On
Plum Cake

Relaxing

鹿 1976

Buckpasser Tom Fool
Busanda
Marking Time To Market
Allemande

 

米国で20戦14勝 (GⅠ 9勝

主な勝ち鞍:ベルモントSGⅠ、ジョッキークラブGCGⅠ、トラヴァースSGⅠ、ウッドワードHGⅠ、ホイットニーHGⅠ

 

2歳時5戦4勝、大本命で臨んだBCジュヴェナイル(G1ダ1700m)では泥々の馬場にてこずって、イズイットトゥルーにとどかず2着に敗れる。それでも評価を落とすことなく88年度米国最優秀2歳牡馬に選出されると、明け3歳はウッドメモリアルS(G1ダ1800m)を含め3連勝。1番人気で出走したケンタッキー・ダービー(G1ダ2000m)だったがサンデーサイレンス に足元をすくわれ2馬身1/2差の2着。続くプリークネスS(G1ダ1900m)では直線で壮絶な叩き合いを演ずるも、サンデーに一歩およばずハナ差で敗れる。しかし、ベルモントS(G1ダ2400m)では直線入口で先頭に立つと8馬身差をつけて圧勝し、ライバルの三冠を阻止した。その後ウッドワードH(G1ダ1800m)、ジョッキークラブGC(G1ダ2400m)などGⅠを4連勝したが、BCクラシック(G1ダ2000m)では三たびサンデーサイレンス の前に屈した。

 

参考文献:

『20世紀のアメリカ名馬100』 34位(週刊Gallop収録)

『World Stallions』 p.140

『世界名馬ファイル』 p.148-149(サンデーサイレンス)

ウインザーラッド (Windsor Lad)

1931~1943 牡 鹿毛 アイルランド産

Blandford

黒鹿 1919

Swynford John O'Gaunt
Canterbury Pilgrim
Blanche White Eagle
Black Cherry

Resplendent

鹿 1923

By George Lally
Queen's Holiday
Sunbridge Bridge of Earn
Sunshot

 

英国で13戦10勝

主な勝ち鞍:ダービー、セントレジャー、エクリプスS、コロネーションC、ニューマーケットS、チェスター・ヴェース

 

デビュー当時は人気がなく、緒戦も11着と振るわなかったがレースを重ねる度に評価を上げていく。短距離の英2000ギニーを避け、チェスター・ヴェース(芝2400m)、ニューマーケットS(芝2000m)と連勝し、英ダービー(芝2400m)を迎える頃には9戦無敗の英2000ギニー馬コロンボに続く人気を得る。ダービーでは馬群に埋もれるコロンボを後目に広い直線コースを駆け抜け、追いすがるイーストンに1馬身差をつけて優勝。英セントレジャー(芝3000m)では2着ティベリウスを2馬身引き離して圧倒的な1番人気に応えた。4歳アスコット・ゴールドC(芝4000m)で11戦無敗の凱旋門賞馬ブラントーム との対決が注目されたが、馬主の意向でこのレ-スを回避。“サラブレッド・ビジネス”として競争成績を傷付けることなく種牡馬入りしたウインザーラッドだったが、蓄膿症を患い12歳で安楽死処分となった。

 

参考文献:『伝説の名馬1』 p.253-263

ヴェイグリーノーブル (Vaguely Noble)

1965~1989 牝 鹿毛 アイルランド産

ヴィエナ

栗 1957

Aureole Hyperion
Angelola
Turkish Blood Turkhan
Rusk

Noble Lassie

栗 1956

Nearco Pharos
Nogara
Belle Sauvage Big Game
Tropical Sun

 

英、仏で9戦6勝

主な勝鞍:凱旋門賞、シャンティ賞、リス賞、オブザーヴァー・ゴールドC

 

2歳時オブザーヴァー・ゴールドC(現レ-シングポストトロフィー 芝1800m)を7馬身差で圧勝した後、馬主他界のためセリに出される。平凡な血統で近縁に活躍馬もなく、初勝利に3戦を要しクラシック登録もない牡馬に当時としては破格の13万6000ギニー(約1億5000万)の値がつき、同セリのレコード価格を3倍余り更新。競馬関係者の脚光を浴びる。目標を凱旋門賞1本に絞り3歳をフランスからスタートすると、仏ダービー当日に行われたリス賞(芝2400m)を8馬身差で完勝。サンクルー大賞(2500m)こそ3着に甘んじたが、続くシャンティ賞(芝2200m)を楽勝して凱旋門賞(芝2400m)1番人気。好位置から抜け出すと他馬を寄せ付けることなく3馬身差で快勝し、英ニ冠馬サーアイヴァー、前年の独三冠馬ルチアノ、パリ大賞と仏セントレジャーのドゥデヴィなどクラシックの猛者達を沈めた。

 

参考文献:『新・世界の名馬』 p.256-269

 

【参考】⇒⇒ヴェイグリーノーブルの末裔