オレアンダー (Oleander) | 世界の名馬を日本語で ブログ版

オレアンダー (Oleander)

1924~1947 牡 鹿毛 ドイツ産

Prunus

鹿 1915

Dark Ronald Bay Ronald
Darkie
Pomegranate Persimmon
Briar Root

OrchideeⅡ

栗 1910

Galtee More Kendal
Morganette
Orseis Saint Serf
Orsova

 

独、オーストリア、仏で23戦19勝

主な勝ち鞍:バーデン大賞(3回)、オーストリア大賞(2回)、ベルリン大賞(2回)、セントサイモン・レネン(2回)

 

2歳時2戦2勝のあと、調教中に骨盤骨折の大怪我を負い、一時は安楽死も考えられたが驚異的な回復力で復活する。クラシックには間に合わなかったものの、3歳秋のバーデン大賞(芝2400m)では独ダービー馬マージャンを4着に置き去りにして優勝。4歳同レースを5馬身差で圧勝し、5歳時はこの年の独ダービー馬グラフイソラニを4馬身突き放して優勝。1879年の名牝キンツェム 以来50年ぶりにバーデン大賞3連覇を達成した。国内では無敵のオレアンダーだったが、4歳、5歳時に挑戦した凱旋門賞(芝2400m)がそれぞれ5着、3着と揮わなかっため、競走馬としての世界的名声を得ることは出来なかった。引退後はヒトラー閣下の所有馬となり軍馬生産に関わるという不運にも見舞われたが、それでもドイツ・リーディングサイヤーに輝くこと9回。種牡馬としての名をあげた。

 

参考文献:『伝説の名馬1』 p.217-227